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正式には「単立宗教法人」で「天理教某分教会」ですが、目指す先は中山みき様の教え「国々所々のつとめ場所」にすることです。その足跡をつらつらと書いて行きたいと思いますが、時として政治や経済の話、猫の話が登
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中山みきの人間学その2
2019年01月14日
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ハ「そういえば、元の理に関しては月次祭での『お話し』のテーマにした事がありましたね?」
責「えぇ、なんと言っても中山みきさんの教えの根幹、基本となる部分です。お話そのものは『神話の世界』ではありますけど、その説いている内容、言わんとする所をキチンと把握しないと、教え全体を理解することも出来ないし、解釈も誤った方向に進んでしまいますから。」
ハ「神話の世界ですか?」
責「科学的にも生物学的にも全く根拠のないお話です。人間の発祥という点についても、どじょうを種にしたなんて話は、いくら明治の頃とはいえ荒唐無稽の作り話としか言えないし、信じられもしないでしょう。だから、その神話の中に含まれる意味や主義主張、それが人間の本質や心の問題に触れる部分をキチンと理解しないと意味はありません。」
ハ「人間の本質や心の問題?」
責「人間の本質、心の問題です。だからこそ、蔵内先生も『人間学として無視できない』と仰られたのではないかと思いますね。
とはいえ、教典に書かれている元の理の文章は、今更ハルアキさんにも説明する必要はないですよね?」
ハ「えぇ、全部覚えている訳ではありませんが、責任役員さんがポイントだと思う部分を説明して頂ければ結構ですよ。」
責「了解しました。まずは、月日両神、親神が泥海の世を見て味気なく思い、人間が陽気に暮らすのを見て共に楽しみたいと思って、人間を創ったという部分です。」
ハ「親神が人間を創ろうと思った理由ですね?だから人間は『陽気に暮らす』義務というか目標があるという事ですね?」
責「そこは勘違いしている人が多いかもしれないのですけど、月日親神がどのような思いや考えで人間を創ったとしても、人間がそれに従う義務も必要もありませんよ。それに、みかぐらうたやおふでさきには、『一列兄弟』という意味の言葉はありますけど『孝行』だの『親に従え』『親の期待に応えろ』などという意味の言葉はありません。」
ハ「え?えぇ?それは・・・、そう・・・なんですか?」
責「人間が陽気ぐらしをしなければならない、陽気ぐらしをするための理由というか根拠は、月日親神が人間の陽気ぐらししている様子を見たいから、ではなく、その後の月日親神の行動というか、人間を創った時の状態、やり様なんですよ。」
ハ「泥海の中に人間の顔をしたウオとミを見つけて呼び寄せたという?」
責「細かい描写はともかくとして、人間が創りだされた時の様子・状態というのが、人間が持つ『本質』だと言えます。人間が本来持っている『性質』とか『潜在意識』とか『魂』という言い方が出来るでしょう。」
ハ「それが蔵内先生も無視できないと感じた部分だということですか?」
責「私はそう思います。まず、ウオとミを呼び寄せ男種・女種にし、6方向からシャチ、フグ、ウナギ、クログツナ、カレイ、カメを呼び寄せ、自らも温みと潤いの働きを示して、人間を創った訳です。10種類の働きが、各々の役割、特徴を活かして、力を合わせて人間を創った訳です。どれ一つ欠けても人間を創ることは出来なかったでしょうし、どれかでも欠けてしまったら、神様の思い描いた人間にはならなかったでしょう。この10種類の道具・性質・役割が各々協力しながら、補い合いながら、言葉で言うならば『互い立て合い助け合い』で人間は創られた、という事です。」
ハ「そのことは、月次祭の時にも責任役員さんがお話ししていましたね?」
責「中山みきさんの教えの根幹だと言えます。最初に創られた人間の本質が『互い立て合い助け合い』なのですから、最初の人間からその子供・孫へと伝わり、現在生きている私達、現代の人間の本質だって、同じ『互い立て合い助け合い』であることは変わらないのです。その本質に沿った考え方や生き方をしてこそ、人間は喜べるし楽しいと思える、生きている事を実感できることになります。」
ハ「本質に沿った考え方、生き方ですか?」
責「はい。その人間創造の様子を立体的に表現したものが、『甘露台を囲んだかぐらつとめ』だというお話もさせて頂いたかと思います。」
ハ「そうでしたね。だから、面を付けた『つとめ人衆』10人の手振りが違うのだと。」
責「そうです。眼うるおい、水のはたらきは、水が天の上り雨となって降り注ぐ手振り、身の内の温みは火が燃え上がる手振り、息吹き分けは風が吹く様子を現した手振り、といった10種類の手振りを合わせて、『一つのかんろだいつとめ』が完成する訳です。それが人間創造の様子であり、人間の本質を意味しています。」
ハ「それを7回、7回、7回、と3度つとめるのでしたね?」
責「最初の7回が『人類創造の様子』、つまり『元の理』です。次の7回がそうして創られた人間が親から子、子から孫へと伝わって、『今こうして生きている様子』、つまり『天然自然の理』です。そして最後の7回で、これから先に未来へと繋いで行く、『世の中や社会に広げていく様子』、つまり『ようきづくめの理』を現している訳です。」
ハ「はい。月次祭を見させて頂いて、また、責任役員さんのお話を聞いて、かんろだいを囲んでする『かぐらつとめ』の意味がよく分かったように感じます。」
責「本当は、見るだけではなく一緒にやって頂きたいのですけどねぇ(笑)。そうすれば、中山みきさんの教えの数々、残された言葉の数々が心に修まりますし、スッキリと理解出来ると思うのですけど。」
ハ「え?かんろだいを囲んでする『かぐらつとめ』の意味というか、意義というのは、その人間創造の様子を実際の眼に見える形に表した、というだけではないのですか?」
責「勿論それが主ですけど、私は、中山みきさんの教えのほぼ全ては、そこから発生しているのではないかと解釈しています。」
(続く)
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