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世界ろくぢ

(前回からの続き)


責「実際には、多少現金が増えたくらいでは貯蓄に回したり企業が内部留保にしたりしますから、1000兆円から1500兆円の貨幣や新規国債を発行しないダメでしょうね。」

ハ「いやはや、それに比べたら12兆円くらいはどうという事はないですね。」


責「実際に、政府機関の試算によると、全国民に毎月10万円支給を続けても、インフレ率は2%にも届きません。これは、今の国家予算とは別にやっても、ですから。」

ハ「なるほど。近年の子供や単身女性の貧困問題を考えれば、毎月の給付金支給は是非とも実現して欲しいところですよね。ところで、これと中山みきさんの教えとの関連性はどのようなモノなのでしょう?」


責「はい。この国民全員に毎月十万円の給付金支給する政策は、中山みきさんの教えである『難渋を救い上げる』にほぼ一致すると思われます。全国民の中の『難渋』を救う政策として、これほど簡単で確実な方法は見当たりません。」

ハ「毎月十万円支給されるとなると、子供の貧困問題、独身女性の貧困、あるいは、コロナ禍での派遣切りやアルバイトが出勤日数を減らされたりなど、困っている人達は救われますね。」


責「はい。政府のGO To 政策も、旅行業界や飲食業界などを救うという点では間違っていないのですが、範囲が狭すぎます。それも、結局は事業者視線で支援や応援しようという施策になりますから、それらに関係ないで収入や売上の減った人たちにまでは波及するのに時間もかかります。それでは今現在困っている人には届きません。」

ハ「政府の政策は難渋を救うという点でも限りがある訳ですね。」

責「その点、国民全員に給付金の支給をするなら、業界業種に関係なく救われます。これこそ、一列兄弟全てに難渋を救う事になると思います。」

ハ「でも、国民全員となると、難渋ではない人、今でも収入があってそれほど困っていない人にも支給されることになりますよね。勿論、どんなにお金持ちでも十万円支給されれば嬉しいと思いますけど、もともと高給取りの人にも支給されるのはどうなのでしょう?」


責「お金持ち、富裕層にも支給されても別に良いのではないでしょうか?」

ハ「え?だって、『難渋を救う』のなら困っている人に支給すればいいので、困っていない人にまで支給しなくてもいいと思いますけど?」


責「それも一つの考え方ですね。でも、今余裕のある人も同じく十万円貰えたとして、余裕のない人も貰えるのですから、何か不都合がありますか?」

ハ「え、いや、あの、不都合はありませんけど、何というか、気持ちの問題でしょうか。もう既に余裕があるのだからこれ以上は必要ないだろうと。それが平等というか世界が平ら・・・、そう、『世界ろくぢ』ではないのですか?」


責「あぁ、なるほど。確かに道の先人達がお酒に酔うと『高山削って谷底埋めて、世界ろくぢに踏み均す。』という唄をうたったというお話しは聞いたことがあります。だから、今現在余裕のある人から税金をとって、余裕のない人や困っている人に配ればいいという訳ですね?」

ハ「えぇ、そうです。それが世直し、世界を一列兄弟、平等の世の中にする人助けだと思いますけど。」


責「ハッキリ言いましょう。それは、中山みきさんの教えからはズレています。」

ハ「え?え?え?ズレているって、どの部分がですか?」


(続く)



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