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天理教の神様とは?(理が神)

役「先程の箇条書きからすると、月日親神は非常に人間臭い神様だと思えませんか?」
ハ「ええ、そうですね。まるで、日常の生活に潤いが欲しいから花でも育てようか、という感じで人間を創ったと・・・。」

役「そんな感じですよね。花壇に花を植えたのなら、水をあげたり雑草抜いたり、色々手入れをするのが普通ですけど、月日親神は人間に『知恵と言葉と文字』を仕込んだだけで、他には何もしてくれていません。」
ハ「あぁ、役員さんは月次祭でもそう言っていましたね。世話をする代わりに、知恵と言葉と文字を仕込んで、後は自分達でやれ、と。」

役「そうです。まぁ、でも人間たちが上手くやれないのでシビレを切らせて中山みき様に降りて来た、とも解釈できますけどね。」
ハ「なるほど、それも人間臭いな。」

役「ところが、神様について重要な事があります。

『理が神である』

という言葉です。」

ハ「『理』というと天理教では様々な意味で使われているように思いますが。」
役「そうですね。具体的に全てをあげて解説すれば一冊の本が書ける位になりそうですけど、大まかには、理立てという『お金』と、発言者の主張や考えを基にした『立場』と、組織や教団維持の論理構成を擁護する『根拠』の部分かなと思います。全て上の者の都合の良いように使われている感じですけど。
今回の被包括関係廃止手続きの中でも、上級や大教会側から『理がない』とか『理が違う』等という言葉を何度も言われました。私の主張や話は、法律や社会常識、規則の文言を一応は正確に解釈して言っているにも関わらず、ですよ(笑)。」

ハ「それは原稿を読ませて頂いて感じました。原稿に書かれていない部分でも、結構言われていますか?」
役「えぇ、勿論(笑)。このおメドウにしてもちょっとした事件というか騒動があったのですが、原稿に全ては書き切れません。
まぁ、それはそれとして、この『理が神』という場合の『理』なのですが、国語辞典的解釈をするべき、しなければならないと思います。というか、みかぐらうたやおふでさき全般にわたって、国語辞典的意味で考えなければならないのではないかと思っていますが。」

ハ「なるほど。するとこの『理が神』というのは、理論、法則、真理、道理、といった意味ですか?」
役「そうです。『教えの理論、法則が神様なのだよ』という訳で、先程お話しした『人間臭い神様』とは全く違います。」

ハ「あぁ、理論や法則に人間臭い感情は入る余地は有りませんからね。その時の気分で言う事ややる事が違うのでは真理とは言えませんね。」
役「そうです。同じ天理教信者や関係者でも、月日親神の事を『人格神』と考えている人も多いです。人格神というのは、一神教の神様のように人間臭いというか、元々人間同様だけど天地創造の力を持った特別な存在で、その時の気分や感情、状況によって人間にご褒美をくれたり、災害を起こして罰を与えるといった事をする訳です。旧約聖書の神様なんて、正しくこの通りですよね。」

ハ「という事は、役員さんは、少なくとも中山みき様の神様、月日親神は人格を持った存在ではなく、理論や法則で成り立つ神様だとお考えですか。」
役「はい。天理教内でも色々な意見や考えはあるでしょうが、私個人としては元々オカルト否定派ですし、理論・法則・真理といった教義体系が本質だと思っています。
こう考えると、稿本教祖伝の矛盾や逸話編でもおかしな所、不条理な所が排除できるのです。というより、排除して行かなければ本当の中山みき様が残された教えが歪んだままで終わってしまいます。
勿論、私の考えを押し付けるつもりもありませんし、私が言う理屈や理論で答えをはじき出すような『神様』を味気ないと思う人もいるでしょう。
それに、天理教内で話されている教義は、断片的だし統一された流れが見えないと思いませんか?まぁ、個人の事情身上の相談なら、その人その場に合わせた話だけでも良いのでしょうけど、天理教の教義全体を勉強したいと思う人に、断片的で矛盾するような内容では、全く理解されません。
もっとも、信仰は自由ですから、ハルアキさんがどちらを選択するのも自由ですよ。」

ハ「それは難しい選択だなぁ。でも、私もそれを理解する立場を取らないとこの先の原稿が書けないですよね?」
役「立場というか、『理』ですから話を聞く、体験する、じっくり考えれば分かる事だと思います。中山みき様が教えてくれたのは、文字としては『おふでさき』、言葉と手振りを合わせた『みかぐらうた』です。後一つ、これが重要ですが、形や全体の雰囲気、人間が体験するという状態で『かぐらつとめ』を教えて下さいました。この教会では『かんろだい』や『面』ですらまともに揃っていない状態ですが、その意味する処や中身について、学ぶべき事については、全体の入り口程度かも知れませんが伝えられると思っています。」

ハ「形や全体の雰囲気、体験する状態?それが理なのですか?」
役「はい。文字や言葉だけでは伝えきれないモノがあるのですよ。その目で見て貰う、実際に体験する事で理解出来る部分かと思います。例えば、地球と世界の国々の事を誰かに伝えるのに、言葉だけで話をしようとしても理解されにくいでしょう?」

ハ「形とか大きさとか、海に覆われていて大陸があって、沢山の国々に分かれている、とかですかね。」
役「そうですね。でも、世界地図を見せればその形や様子を理解しやすくなりますよね?」

ハ「国の大きさとか、地形とか、数字や言葉を並べても想像しにくいけど、地図を見れば比較もしやすいです。百聞は一見に如かず、ですね。」
役「でも、元々地球は丸いものです。それを平面に落とし込むと歪みが生じます。モルワイデ図法とかメルカトル図法とか、色々工夫はされていますけど、実物と同じ、という訳には行きません。」
ハ「なるほど。」

役「そこで、地球儀を見せれば、より正確に理解できるようになる訳です。日本からアメリカに飛行機で行く場合の最短距離が、メルカトル図法では弧を描く曲線になってしまう理由も地球儀の上で糸を使ってみればすぐに理解できます。」
ハ「あぁ、小学校の時に授業でやりましたよ(笑)。」

役「私もやりました(笑)。まぁ、地球の全体像はロケットで宇宙に飛び出してみれば見えるでしょうし、いずれ誰でも宇宙旅行が出来る時代が来るでしょうから、そこで宇宙船の窓から見る事が出来るようになるかもしれません。
でも、中山みき様が教えてくれた『かぐらつとめの理』は、人類創造から始まる人間の心の中、本質、月日親神の世界の話なので、見えないモノを形にして見せてくれて、体験させて理解しやすいようにしてくれた、という事です。」

ハ「人間の精神世界、潜在意識、それが月日親神の世界でもある、という事でしょうか。」
役「中山みき様存命中の明治初期には、『精神世界』だの『潜在意識』といった言葉自体も知られていません。多くの人が漠然と把握していたと考えることも出来ますけど、間違いなくその事を指していたとしか解釈できない内容や言葉が沢山あるのです。」

ハ「ええ?それが本当なら、中山みき様は今から150年も前に心理学の一大体系を理解していた、教えていた、となりますよね。凄い事じゃないですか?」
役「そうです。そして、中山みき様の教えは、心理学だけでなく、『全ての人が陽気にくらせる社会』を実現する為の経済思想や政治思想にまで及んでいると考えられます。」

ハ「すみません、『神様』の事がそこまで話が広がると、ちょっと理解の範囲を超えてしまうのですが。多分、これをこのまま記事にしたとして、読む人にもどう思われるか・・・。」
役「(笑)。すみません、一応私の解釈とさせてください。機会があれば、段々にお話しさせて頂きたいと思います。」

ハ「そうですね。今日は有難うございました。」



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