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正式には「単立宗教法人」で「天理教某分教会」ですが、目指す先は中山みき様の教え「国々所々のつとめ場所」にすることです。その足跡をつらつらと書いて行きたいと思いますが、時として政治や経済の話、猫の話が登
単立天理教会 国々所々つとめ場所は散歩道(非公認HP)
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一下り目
2017年09月05日
役「まず『陽気づくめの世の中』というのが、どんな世の中なのか、どういうシステムや形で運営されている社会なのかを考える必要があります。これを具体的に考えないと、今現在の社会の『何を』『どのように』改善・改革すればいいのかが全く分かりません。というのは、天理教を信仰している人にも『陽気づくめの世の中が別世界のように何処かに存在していて、信仰していればそこに行く事ができる』と漠然と考えている人も多いのです。このような考え方は、中山みき様の教えとは違います。」
ハ「それでは、キリスト教の天国とか仏教の極楽浄土の世界と変わりありませんね。」
役「そうです。中山みき様は『ここがこの世の極楽や』と仰っているのですから、この世界を『極楽に変える事』が信仰の重要なポイントであることは明白です。」
ハ「月次祭でも仰っていた、神様は見ているだけで後は人間達で何とかしなさい、という姿勢ですね?」
役「はい。信仰によって心を建て替え、人間本来の性質や心根を前面に出して、体現して日々の生活を送る人が集まる、増える事で『陽気づくめの世の中』になるという事です。その為の教えが『みかぐらうた』であり『かぐらつとめ』である訳です。」
ハ「なるほど。『みかぐらうた』と『かぐらつとめ』を理解し心に修めた人の言葉や行動は『陽気づくめ世界の建設』に近づく言動になる、変わる、と言えますね。」
役「そうです。では、まず一下り目ですが、これは『人間社会の豊かさ』について教えられています。中山みき様の存命中は、日本全体が特に地方は農業中心の社会ですから、農業に関する用語や内容で教えを説かれています。しかし、ここから『陽気づくめの世界』の『経済システム』を読み取る必要があります。」
一ッ 正月こゑのさずけは やれめずらしい
二に にっこりさづけもろたら やれたのもしや
役「まず、この『みかぐらうた』を教えられたのが正月であったと言われていますし、当時は『数え年』で年齢を計算していましたから、新しい年の正月に年齢を一つ重ねる事になります。その切り替え新しい時旬に、農家にとって重要な『肥のさずけ』を貰う事、『豊かさについての教え』を受ける事は、本当に喜ばしくて珍しいと言えます。」
ハ「さづけを貰えば、にっこりと嬉しくなるし、頼もしくて心配もない、という事ですか?」
役「ただ、この『さづけ』を形のある肥料だとか現実のご利益だと考えると見当はずれになります。あくまで『みかぐらうた』は銘々の心の建て替え、教えを心に修める事なのですから、この『肥のさづけ』を貰ったからといって物が増えたり収穫量が増えるという訳ではありません。逸話の中には、『肥のさづけ』で結果的には収穫量が増えたなんて話がありますが、後付けのいい加減な作り話だと考えた方が良いでしょう。」
ハ「農業は科学的な生産活動ですから、栄養が足らなければ生育や実りが悪くなりますし、害虫や自然現象などで『超常的なご守護が頂ける』なんて、ちょっと考えにくい話ですよね?」
役「はい。信仰をする上で『本当の豊かさとは何だ』という事を説明している訳です。それを知れば楽しくなるし嬉しくなる、と言って、一番重要なお話へと続きます。」
三に さんざいこころをさだめ
四ッ よのなか
役「天理教内には、この『さんざいこころ』を『三才心』と言う解釈も根強いのですが、これは『散財心』でなければ全体の意味が繋がりません。一下り目全体が農業に例えた『経済』の教えなのですから、『三才心』では無理があります。個人的には、意図的に意味を履き違えるように解説されたのではないかと疑っています。」
ハ「意図的に、ですか?」
役「はい。一つは政治的に
『私有財産を否定するような教えは説けなかった』
という点。これは、いわゆる『赤狩り』と言われていた共産主義者の逮捕拘禁の歴史の中で、共産主義と勘違いされるような『散財心』という文言が使えなかったという事。
あとは、『散財心を定め』と言う以上、教える側が散財しなければ教えを伝える事ができなくなります。言行不一致では、いくら教える立場、偉い立場だと言った所で誰も従わなくなりますから。
という事で『三才心』と捻じ曲げたのでしょう。
『お前たちは、三歳児のような純粋な心で教えに従うんだぞ』
という風にすり替えたと考えられます。
でも、中山みき様の教え全体に流れる教理からすれば、人間の心の成人を急いている事は明白なのですから、三歳児の純粋な心が大事だ、という解釈もおかしなモノになってしまうのですよ。
三歳児と言えば、児童心理学などでも自我に目覚め始めるころで、やっと、自分の欲求や本能をコントロール出来るようになる年齢です。この時期の躾が重要であることは事実でしょうが、とても人助けとか他人の苦しみや悲しみを理解出来る程の成人をした人間とは言えません。当時は数え年であった事を考えれば、1~2歳の幼児なのですから。」
ハ「なるほど、それで本当は『散財心を定め』となる訳ですね?」
役「そして、この『散財心』が一下り目の一番のポイントです。世間一般の価値観では、『散財』というと、無駄使いとか、遊び歩いて浪費したとか、見栄を張って奢りまくった、なんて考えているが多いかと思いますが、そういう価値観、考え方ではないのです。」
ハ「良い意味の散財なんて有るんですか?」
役「はい。最近ではあまり使わない言葉かもしれませんが、おもてなしをされたお客さんが『本日は散財をお掛けしまして。』というお礼を言う事があります。この『誰かに喜んで貰う為のおもてなしの心』を考えて貰えれば、理解しやすいかと思います。」
ハ「誰かに喜んでもらう為のおもてなしの心ですか。確かに大切な人や好きな人には、散財しても嬉しくなりますね。」
役「そして『散財』の反対語に『蓄財』があります。貯えるという意味になりますが、今の価値観では貯金であれ物であれ、沢山貯えて仕舞っておく、自分や家族の将来の為に保管しておくのが、豊かだと考える訳です。でも、その価値観や考え方が違うのですよ、と教えてくれている訳です。」
ハ「世間一般というか世界中の価値観と真逆じゃないですか?」
役「そうです。でも、皆が皆、お金でも食べ物でも何でも自分の家や蔵に貯め込んで仕舞って置いたら、全体としてどれだけのお金や物があっても『貧しい世界』だと思いませんか?貯め込むだけで使わなかったら現実の経済だって停滞するだけではなく、現在の日本のようにデフレが進んで貧富の差が拡大する一方です。そうではなく、皆が皆、誰かに喜んで貰う為に使う、お金や食べ物だけでなく、モノも各々の身体も『神様からの借り物』なのですから、そういう風に使わせて貰うと、全体が豊かになって心も晴々とした陽気な世界に近付く訳です。」
ハ「それは、『皆が』というのがポイントですね?一人だけ『散財心』で生活しても、あっという間に無くなってしまいます。」
役「そうですね。だから、同じ気持ち、信仰をする者同士が『講』を作る必要があるのです。皆が同じ気持ちならその講の中では『豊か』になる訳ですね。」
ハ「ううむ、仰ることは分かるのですけど。」
役「『よのなか』は、昔の大和弁で『豊か』という事ですから、皆が散財心を持つと、そこは『豊かな世界』だと教えてくれています。
もう一度言いますが、散財の心を定めたら豊かになるというのは現在世間の常識とは逆なのです。
世間の常識では、散財すれば貧乏になると思っているのです。
でも、今の世の中、皆が皆、蓄財の心を定めている世の中が豊かといえるでしょうか?競争と闘いばかりの、その中で財産や土地を奪い合ったり、騙したり騙されたりしながら、他人を出し抜いたり足を引っ張ったりしながら、互いに争い合って無駄な労力や神経を使って、身も心もすり減っているような世の中だと思いませんか?
そんな事を止めて、散財の心を定めたら、皆が豊かになれるのですよ、と教えてくれているのです。
人間の生活にとって、本当の豊かさとは、自分の抱えたモノの数や量、無意味な価値観で評価された貴重品や高級品によって決まる訳では無いのです。
互い助け合いの心にこそ、豊かな世界と状態があるのです。」
ハ「いや、あの仰ることは分かるのですが、それを実行するとなるとなかなか・・。」
役「そうでしょうね。まぁ、この散財心を定めるとどうなるか、どんな社会が出来るか、もっと思考を深めていきたいのですが、長くなりそうなのでまたの機会にしましょう。先に進めたいと思います。」
五ッ りをふく
役「この『りをふく』を『利をふく(利益や利潤が上がる)』という解釈をする人が居ます。確かに『陽気ぐらし』で『豊か』になるのですからご利益があると考えるのも間違いではないのですけど、この手振りを見ますと『かんろだい』の形を表わしています。そうすると、誰かに利があるという事ではなく、『かんろだいの理』が噴き出て来る、かんろだいの理が広がるという意味だと思われます。」
ハ「なるほど、元々現実的物質的利益や御利益信仰ではないのですから。」
六ッ むしょうにでけまわす
役「これは、何が何でも無制限に、『かんろだいの理』が広がり、陽気ぐらしの世界が広がって実現するという事になります。手振りでも『いさみの手』が周りに広がるという形ですね。そしてそれが、」
七ッ なにかにつくりとるなら
八ッ やまとはほうねんや
役「と、繋がります。農業に例えたお話ですから、稲穂が実る、なびいている様子を表わす手振りをしていますが、『散財心を定め』て『なにかにつくりとるなら』ば『やまとはほうねんや』が一下り目の重要なポイント、みかぐらうた全体でも大事な部分だと思われます。
このように、互い助け合いで何でも生産すればその人達のいる所は皆が豊かになり『豊年満作』の豊かさが確立すると教えられています。」
ハ「ふうむ。若干、精神的豊かさと物質的豊かさが混同している感じがしないでもないですが。」
役「気が付きましたか?(笑)実はそうなのです。この部分については精神的と物質的と厳密に分けて説明させて頂こうと思うのですが、長くなりますので改めてお話ししましょう。」
ハ「分かりました。」
九ッ ここまでついてこい
役「と、手を差し伸べて、皆について来いと招いてお待ちくだされています。
散財心を定めて助け合いに借り物を活かそうという思い、気持ちになって生産活動に励んでくれたなら、」
十ド とりめがさだまりた
役「ということで、陽気ぐらしの豊かな収穫が得られますよ、豊かな心が手に入りますよとお教え下さったのが一下り目の意味だと思います。いずれ詳しく思案を深めたいと思いますので、その際にはご協力ください。」
ハ「分かりました。有難うございます。」
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