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正式には「単立宗教法人」で「天理教某分教会」ですが、目指す先は中山みき様の教え「国々所々のつとめ場所」にすることです。その足跡をつらつらと書いて行きたいと思いますが、時として政治や経済の話、猫の話が登
単立天理教会 国々所々つとめ場所は散歩道(非公認HP)
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なんじゅうをすくいあげる
2020年10月20日
(前回から)
責「ではまず、改めて二下り目を見てみましょうか。」
とんとんとんと正月おどりはじめはやれおもしろい
二つ ふしぎなふしんかかればやれにぎわしや
三つ みにつく
四つ よなおり
五つ いづれもつきくるならば
六つ むほんのねをきろう
七つ なんじゅうをすくいあぐれば
八つ やまいのねをきろう
九つ こころをさだめいよなら
十で ところのおさまりや
責「この『七つ なんじゅうをすくいあぐれば』の部分が、『高山削って谷底埋めて 世界ろくぢに踏み均す』の一列兄弟、平等思想に結び付いていると思うのですけど、どうでしょうか?」
ハ「えぇ、そうです。難渋を救って平等にするのですから、高い所を削って低い所を埋めるのが当然だと思いますけど、この解釈が中山みきさんの教えとはズレているのでしょうか?」
責「先ほどもお話がありましたけど、蓄財心が当たり前で動いている世の中で、自分一人だけで散財心で生活する事は成り立たない、という部分です。教えを共にする人達の中では、余裕のある人から取って、いや、出して貰って、難渋の人達に配る、でOKなんです。でも、世間一般の価値観は、余裕のある人達でも出したくないと思ってる人が普通でしょう?(笑)。」
ハ「自分たちは一生懸命貯めたのだから分けてなんかやるものか、というのが普通の考え方ですね。」
責「しかも、そういう余裕のある人、力を持っている人の方が権力や社会的影響力を持ってる場合が多いのが現実社会です。これが今の価値観で出来ている社会ですから、その人達に『高山削って谷底埋めろ』と言っても、なかなか言う事を聞いてくれる訳がないです。」
ハ「だからこそ、中山みきさんの教えが重要になるのだと思いますけど。」
責「まぁ、そうですね。一下り目の教えの理としては『散財心を定めて、なにかに作りとりなさい』と教えてくれているだけです。自国の通貨を発行できる政府がお金を作って難渋に給付金を配るのですから、これほど『教えの理』に沿った政策はないと思いますよ(笑)。わざわざ、抵抗や反対する人がいる『高山を削れ』なんて言う必要は何処にもありませんね。わざわざ『謀反の根』を作るような事をしなくてもいいじゃないですか。」
ハ「給付金の支給に差を設ける事は『謀反の根』ですか。なんか納得しにくい部分もありますが、政府がお金を発行して給付金を配るというのは良い政策ですね(笑)。」
責「それにこれは政策としての提案のようなモノですから、支給される人に差別を設けるのはあまりよろしく無いように感じます。」
ハ「『削れ』と言われた人たちが反対するのは目に見えていますから、『全員に』という主張がポイントですか。」
責「ネットなどにも、銀行員の給料が高すぎるとか、公務員の待遇が恵まれているとか、国会議員は議会中寝てばかりいるくせに報酬が高すぎるから減らせ、等という意見を言う人がいます。逆なんです。収入の低い人達、非正規雇用やアルバイトの給料を上げろ、と言わなければならないのです。同じくらいまでとは言いませんけどね。」
ハ「いわゆる、底上げですね。確かに、世間一般の考え方や価値観とは逆ですね」
責「多くの人が、世の中を平等にするためには上を削って下を底上げする、と思ってしまう理由なのですけど、これにはこれまでの宗教観が大きく影響しているように思えます。つまり、この世の中は神様が作って人間に与えられたものだ、だから、世界中のモノは全体の量が決まっているのだ、という考え方です。」
ハ「全体の量が決まっているなら、持てる人から持たざる人に配らないと平等になりませんね。」
責「でも持てる人もそう簡単には手放そうとはしませんから、結局は奪い合いの世界になってしまうのです。これでは獣の世界と変わりがありません。中山みきさんの教えとは真逆の世界です。根本から変えなければならない訳です。」
ハ「ええと、一下り目の『なにかに作りとれば豊かになる』、という事ですか?確かに、必要なモノは作れば良いのですから、沢山作れば皆で分け合えるし豊かになります。でも、世の中には量が決まっているモノもありますよね?資源とか土地とか・・・。」
責「確かに、原油や鉱物などは限りがありますね。でもハルアキさん、私たちが子供の頃、『世界の原油はあと30年程で枯渇する』って教えて貰いませんでしたか?」
ハ「ええと、確かに社会科でそんな事を言っていたような・・・。」
責「それから何年経ってますか?今でも『後30年』とかいう話も聞きますが、産油国が価格を維持するために生産調整をしている状態じゃないですか。
ハ「今でも新しい油田が見つかっていますし、採掘技術も上がってますね。」
責「まぁ、この大きな地球ですから人類が使う分くらいは枯渇する事はないと思います。枯渇するとしたら、それは地下資源は掘り出しているだけで増やしてはいないからですね。」
ハ「あぁ、資源などの無生物は、米や野菜、家畜などと違って栽培や飼育などで増やすことは出来ませんからね。加工したり組み合わせて形を変えるだけですから、総量としては変わりませんね。核融合で元素から組成すれば話は違うかもしれませんけど。」
責「そして、お金=通貨は生産して増やす事ができるものです。勿論、生産して良いのはその権利がある所、日本なら政府=日銀だけですが。」
(続く)
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