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『はたらく』と『稼ぐ』

(続き)


責「はい、中山みきさんの言葉は『神の思考』を多くの人にも理解できるように平易な言葉で伝えていますから、時として全く異なる概念や意味を含んでいる事があります。今の我々が考えている価値観や常識とは異なる場合もあります。この事を理解しないと、教えを解釈する上で迷い道や袋小路に迷い込んでしまう事もありますので注意が必要です。」

ハ「なるほど。その中山みきさんの言う『はたらく』というのは、私達が考える『仕事』や『労働』いわゆる『ワーク』や『ジョブ』とは違うという事でしょうか?」


責「すみません、私は外国語が苦手なので、ワークやジョブにはどのような意味が含まれているかはよく分りません(笑)。でも、中山みきさんは『はたらくというのは、はたはたを楽にさせる事やで』と仰っています。つまり、『神の望みであるようきづくめの世の中を作るために体を動かす、頭を使う、心を尽くす事がはたらく』という事です。」

ハ「元の理に結び付いている訳ですね。それで、中山みきさんは先ほどお話のあった『稼ぐ』という事を否定しているのですか?否定しているなら、近年は少なくなったとはいえ、まだまだ教団内に根強い事情働き、外で働く事は悪い事、という風潮が、教祖の教えだという事になりますが?」


責「教祖伝を見ても明らかなように、立教後もみきさん自身が『稼ぐ』ために色んなことをしていますよ。聞くところによると、年切質に出すまでの間の田畑は、こかんさん夫婦が耕作していましたが、その後も近所の娘達に針を教えたり、夜遅くまで糸を紡いだりという描写が出てきます。これは紛れもなく『稼ぐ』という秀司の作った借金の返済と自分の生活を支えるための労働ですね。そういう50年の道すがらをひな形として通れと言っているのですから、否定どころか『稼ぐ』ことを推奨していると言えますね。」

ハ「たしかにそうですね。みかぐらうたにも『たねをまく』とか『作りとる』『ほうねん』という言葉がありますから、稼ぐことを否定してはいない訳ですね?」


責「中山みきさんは、この道の概念を一般の人にも分かり易いように、農業や大工などに例えて話をしていますからね。その部分の種をまくとか作りとるとかは、『はたらく』方に重点を置いたお話しですが、『稼ぐ』ことを否定するような文言は有りません。むしろ、両方の意味を含んだことだと思います。」

ハ「そうですね。『稼ぐ』のも『はたらく』のも大いに結構、という所ですか。」


責「所がですね・・・。その自分や家族の生活のために『稼ぐ』ことと、神の望むようきづくめ世界建設のために『はたらく』ことは、時として目的や内容が真逆になってしまうことがあるのです。」

ハ「真逆ですか?ええと、『稼ぐ』は自分と家族のためだから、世の中の誰も苦しむ者のいない、ようきづくめ世界を作るために『はたらく』とは相容れないという事ですか?」


責「それもありますが、もっと問題なのは『お金の意味』を理解しないままで『稼ぐ』と『はたらく』を一緒にしようとしたり、あるいは、一方だけに重点を置いてしまうと、結局、中山みきさんの教えから逸れて行ってしまうという事です。」

ハ「お金の意味ですか。ちょっと宗教っぽくないですね(笑)。」


責「以前から、みかぐらうたの1下り目は経済の教え、2下り目は政治の教えだとお話ししていましたよ?」

ハ「あぁ、そうでした。」


責「まぁ、お金の意味と言っても、専門用語や難しい話は抜きにして簡単に。中山みきさんの教えは『かなの教え』なのですから。」

ハ「そうですね。経済は私の専門外なのでお手柔らかに(笑)。」


責「私だって専門外です。学校の社会科レベルのお話しですから(笑)。」

ハ「それならなんとか(笑)。」


(続く)



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