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固定資産税について

役「ハルアキさん、先日、市役所の固定資産税課の人が視察に来ましたよ。」
ハ「ええと、以前お話していた役員さんの教会の固定資産税に関する事ですね?」

役「はい。教会のというか私の実家の問題ですが、教会にも関わることですから。」
ハ「たしか、土地建物等の不動産名義は全て会長さん(役員の父)の個人名義で、ずっと固定資産税を払ってきていたのですよね?」

役「そうです。改めて説明すると、実家は、まず土地が、
・住宅や教会の建っている土地
・少し離れた場所に猫の額ほどの畑
があります。そしてメインの土地には、
・教会建物
・会長家族の住宅(現在は会長夫妻が居住)
・直会場(10坪ほどのプレハブのような建物。元は母が営んでいた縫製工場で、その後市の依頼で地域の『子供クラブ』として使われていた事もある)
・物置(10畳程度の2階建て、上は私たち子供達の共同の遊び場だった)
があるのですが、父が固定資産税をずっと払っていました。」
ハ「結構な負担ですね。」

役「年額は大卒初任給(幅が広いかな?)くらいでしょうか。母は『毎年少しづつ下がってるから大丈夫』等と言っていましたが、住宅が古くなって評価額が下がってるからですね。それよりも、宗教法人なのですから全ての固定資産税が無くなれば助かります。」
ハ「そうですね。ちなみに、名義は全て教会長さんの個人名義なのでしょうか?」

役「実は、今回の手続きで確認したのですが、土地、メインと畑は勿論父の個人名義です。問題は建物なのですが、住宅だけは登記しているのですが、他は法務局にもデータが無いのですよ。」
ハ「直会場と教会建物は登記されていないのですか?」

役「はい。登記されていません。」
ハ「すると、固定資産税も?」

役「それは市の固定資産税課に行って初めて確認できたのですが、市の方では住宅と直会場(元は工場だったので『工場』として記録されている)は図面やデータを持っていて、その分に課税してました。」
ハ「教会は外れているのですか?」

役「はい(笑)。流石に看板掲げた宗教法人の建物ですから、最初から課税できないものとして調査も確認もしなかったようですね。これは、今回の窓口の職員も『想像ですが・・』と言って打ち明けてくれました(笑)」
ハ「なるほど、流石にお役所仕事ですね(笑)」

役「ということで、今回、
・住宅は宗教法人の会長夫妻の住居であり、遠方の信者も利用したり寝泊まりしたりする。
・直会場は教会の食事会場や会議室として使用している。
・物置は宗教用具を収納している。
・畑は献撰用の野菜を作っている。(勿論、私達も食べるし配ってもいる)
という、ちょっと膨らませた話で市の資産税課と話を進めてきて、先日、現地視察に来たわけです。」
ハ「なるほど、それは大変でしたね。」

役「まぁ、名義そのものを宗教法人に書き換えると父の方に贈与税が掛かってしまうので、苦肉の策です。」
ハ「なるほど。それで、視察の結果はいかがだったのでしょう?」

役「はい。視察というのはあくまで『申請・審査の事前段階』ですが、担当者からは『後日書類を用意しますので、申請をして下さい。』という事です。担当者は明言していませんが、申請をすれば、全てではないかもしれませんが問題なく認められるようですね。」
ハ「そうですか。それは良かったですね。」

役「ひと段落です。もっとも、認められても来年度からの話で、今まで収めていた固定資産税が還付されることはありません。」
ハ「それはやむを得ないですね。」

役「でも、同じように不動産が個人名義で教会をやっている所があったら、市の固定資産税課に相談に行くことをお勧めします。」
ハ「そうですね。自分の教会の不動産名義がどうなっているか、税金とかどうなっているか確認する必要がありそうですね。」

役「ええ。こういったことは、本部なり上級なりが指導したり教えたりするのが『教団』としてのメリットだと思いますけど、天理教団はそういう所が疎かですからね(笑)」
ハ「お話を聞いているだけでも、全くその通りだと思います。」

役「で、今回別の問題が見つかってしまいました。」
ハ「別の問題?どんな事ですか?」

役「宗教法人天理教U分教会は、土地も建物も不動産を所有していません。市の方でも把握していません。」
ハ「今回の件でハッキリしましたね。」

役「で、これから私が色々やりたいと考えている事では、宗教法人名義の固定資産がないと困る事があるのです。」
ハ「困ること?」
役「はい。所有不動産は永続的な様々な宗教活動をするために必要ですが、今回、不動産がない事がハッキリしたのですから、永続的な活動のできない宗教法人となってしまった訳です(笑)。」
ハ「あぁ、税金免除のこと以外でも、宗教法人に認められているメリットや営業内容とかに支障が出ることがある、という事ですか?」

役「そうなんです。それで、次は『登記されていない教会建物』を宗教法人名義として登記しようと、法務局に相談することにしました。」
ハ「あぁ、なるほど。元々誰のものとも登記もされていない訳ですから、正式に登記するわけですね。それなら、贈与税の問題も発生しませんね。」

役「はい。ハルアキさんには、その流れややり取りなどを後で報告しますよ。」
ハ「そうですか。よろしくお願いします。」



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