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中山みきの人間学その5

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ハ「忘れてはならない器官って何ですか?」

責「もちろん『心』です。中山みきさんも『身体はかしものかりもの、心一つが我がの理』と仰っています。とはいえ『心』と言っても、現代科学や解剖医学をもってしても、多くの人が考えている『心』に該当する器官はありませんので、『脳の働きや作用』という事になりますけど。」


ハ「なるほど。とはいえ、私は医学も解剖学も分かりませんで、脳の事を言われても学校の授業で習った程度の知識しかないのですけど。」

責「それは私も同じです(笑)。別に難しい話や専門的な事を言うつもりはありません。『心』を『脳』に置き換えて頂ければ結構です。
一言で『脳』と言っても色々な部位や名称があるし、厳密に言えばキリがないのですけど、『心の役割』としての『脳の機能』についての話ですから、『原始的な脳』から人間の持つ『霊長類の脳』への発達について考えたいと思います。」


ハ「『原始的な脳』は、生命活動、心臓の動きや呼吸、代謝などを管理し、恐怖や好き嫌いとか感情を感じる脳でしたか。5億年程まえの水中生物に『脳』と呼べるモノが出来たと教えてもらいましたよ。
その後、地上に出た生物の中でも、哺乳類に『大脳新皮質』が出来て、視覚や聴覚などを感じる『脳』と体をコントロールする『脳』が発達し、地上での素早く活動できるようになったし、大脳も発達して記憶力や感情も豊かになったと聞いています。まぁ、大雑把な話ですけど。」

責「そうですね。そして、更に大脳新皮質が発達し、高度な認知機能や思考力、行動が可能になり、人類が誕生した訳です。ここで一つ大事な事は、人間に限らず、脊椎動物の『脳』は、基本構造が似ているという点です。
そして、動物ごとにその大きさが異なった進化を遂げています。つまり、『脳』の進化は、基本構造が変化するのではなくて新しい機能が付け加わる歴史だった訳です。
この点を『元の理』と照らし合わせると、神が『脳を持つ生物を創って、八千八度生れ変って今の人間になった』というのは、あながちピント外れではないのです。キリスト教等の『天地創造の神がいきなり人間を創った』という話よりも事実に近いかもしれません。」


ハ「でも、元の理では9億99999年前でしたよね?」

責「その数字には幾つか説があって、昔は『万の一つ上の単位』が「億」だったので、今の計算なら99万9999年前だという説。それに、これは正確な数字ではなく大昔の事だという意味で9を沢山並べたという説、そして、今から9~10億年ほど前に当時の単細胞生物が生物と植物へと別れたという科学的な主張もあります。まぁ、『刻限の因縁』に関わる重要なポイントですけど、今はその点は置いておきましょう(笑)。」


ハ「なるほど(笑)。では、その心=脳の働きについてお願いします。」

責「脳の基本構造が変わらずに進化したという事は、人間にも他の動物の脳、魚の脳といった部分が残っている訳です。勿論、どんな生き物でも身体の中の状態や感覚などの情報、そして、身体を動かす部分は必要ですから残っているのは当然ですけど、魚や野生生物のように天敵に襲われたときに感じる恐怖感や感情、本能なども結構同じ状態で残っている訳です。
そして、人間は大脳皮質が発達して、思考や記憶・認知機能などが発達していますから、他の動物の脳との大きな違いは、恐怖心や感情によって体は反応してしまいますけど、どのような行動をとるかを大脳皮質が考え、行動を選択することが出来るわけです。
まぁ、ざっくり言えば、本能を理性がコントロールしている、という事になります。」


ハ「人間の中にも、本能的な部分が強い人や利性が強い人など、様々ですけどね(笑)」

責「それは、これだけ多くの人間がいるのですから、個人差があって当たり前です。もっとも、そういう違いを単純に脳の発達の違いだとは言えませんけど。
性格の違いや価値観の違い、環境や教育などの後天的な違いだと考えられます。
でも、実際に脳の中の状態が影響している場合もある訳です。勿論、事故や病気による脳細胞の損傷や強いストレスや加齢や老いに伴う脳の委縮など、原因は様々ですが。」


ハ「ストレスと老いですか。人間生きていく上でどちらも避けられませんね。」

責「いえいえ、人間も生き物ですから年を経て老いるのは仕方がありません。でも、ストレスは軽減したり、その都度和らげてあげる事で問題を減らすことが出来ます。」


ハ「一般にもストレス解消の方法として、運動や読書、音楽を聴いたり趣味に打ち込んだり、人との会話やカラオケをするとか、色々な方法が知られてきましたね。他にも、呼吸法とかマインドコントロールとか瞑想、座禅とかもあるかな。」

責「マインドコントロールとか瞑想とか良いところに気が付きましたね。まさに、この『かんろだいつとめ』は、そういった効果、いや、一般に知れ渡ってるようなマインドフルネスや瞑想・座禅以上に良い効果があると言えます。もっとも、私自身そういった類のモノを全て修得したり、極めている訳ではありませんから、勝手に比較するのもどうかと思いますけど(笑)。」


ハ「『かんろだいつとめ』がですか?瞑想だの座禅だのっていうのは、大抵、坐って呼吸を整えるものだと。『かんろだいつとめ』は立って踊りながら歌いながらするのですよね?それでそんな効果が有るというのですか?」

責「立って踊って歌いながら、です(笑)。言葉では説明しにくいですけど、瞑想とか座禅とかは、呼吸を整え意識を自分の心の中、奥底へと向かわせるものです。心の中の深い部分、言うなれば潜在意識という事になりますが、これは生命の発祥、有り方、本質そのものだとも言えます。」


ハ「そうすると、『かんろだいつとめ』の最初の7回である元の理である、という事ですか?」

責「そうですね。一般にある瞑想やマインドフルネス、座禅などは、心の奥底に向かってはいますが、そこに何があるかの説明はしきれていません。

でも、中山みきさんは生命発祥の有り様を教え、それが命の根源・本質であることを示し、今現在生きている私達の本質や性質まで教えています。

その意識の世界に10人のつとめ人衆が心を向かわせることで、次の世の中の『ようきづくめの理』に向かう事が出来る事を教えてくれたのだと思います。

だから、実際に一緒に『かんろだいつとめをやりましょう』と言ってるのですよ。瞑想や座禅の事だって、あれこれ言葉で説明したって、実際体験しないと心には何の効果も無いでしょう?『かんろだいつとめ』だって同じですよ。あれこれ言葉で説明したって、頭では理解できても身体や心が感じる事など出来ません。」



ハ「それはそうですが・・・。」

責「とはいえ、申し訳ないのですが、この教会にはまだ『かんろだい』も立っていないし、面もありません。最低でもこの二つが無いと、『かんろだいつとめ』をやったとは言いにくいですねぇ。これが有る無しでは、瞑想的な効果も違うだろうしなぁ。」


ハ「あらら、それは残念です(笑)」

責「でも、ハルアキさんがやりたいと思うなら、実際にかんろだいを立てている所を教えますから体験してみて下さい。もっとも、そこで私が話したような説明をしてくれるかどうかは分かりませんが。」


ハ「そうですか、考えてみます。今日は色々な話をありがとうございました。」



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